~アルアートオリジナル遠赤外線人工乾燥~
2016年に導入した遠赤外線人工乾燥。この設備の基本コンセプト・全体の構造から、全てアルアートオリジナルです。
木材を天然乾燥させると、早くて3年間。時には5年間以上の時間がかかります。天然乾燥は管理が難しく、カビの発生、虫、乾燥のムラが生じ、品質が高いものには仕上がりませんでした。
自社で人工乾燥機を導入することを考え、100℃以上で木片を乾燥させる機材を使ってみました。結果、変色や割れが出てしまい、とても商品にはならないことがわかりました。
木が好きすぎる長野社長は、あきらめることができません。
「高品質・低価格で、たくさんの種類の一枚板テーブルをお客様に提供したい!」
そんなある時、
「木が生存できる地球の温度(上限45℃程度)以内に保つ環境が必要」
とひらめきました。
しかし、そんな乾燥機は世の中にありません。
「オリジナルの乾燥機を作ろう!」
上限45℃の環境。。。。。
「そうだ!岩盤浴だっ!」
たまたま、廃業した岩盤浴店の情報が入り、お願いしてお店を借り、一枚板を乾燥させてみたところ、3か月ほどで含水率10%以下(製品化の目安)にすることができました。
端材を燃やしてお湯を沸かすことで乾燥室内の温度を上げる薪ボイラーお湯循環システム
「これだっ!」
アルアートが目指す乾燥機は、岩盤浴と同じ環境を再現したもの。一枚板が約300枚入る建物を立て、壁に遠赤外線パネルを隙間なく貼り付け。遠赤外線パネルの稼働や除湿に最低でも月50万円の光熱費が必要であることが試算で分かったため、建物の屋根にソーラーパネルを取り付け、なおかつそれまで廃棄していた端材を燃やしてエネルギーにしようと薪ボイラーお湯循環システムも導入することに。
2016年8月に稼働を始めたアルアート独自の一枚板乾燥システムは、こうして出来上がりました。