レジンテーブル魂の製作工程
アルアートレジンは、ここで紹介する工程で、すべてのレジンテーブルを1点ずつ、高品質かつ丁寧に作っています。レジンテーブル専門店のアルアートレジンだらこそできる、レジンテーブルにかける思いと、自社開発した設備やレジンなど、独自の製作工程をぜひご覧ください。
Step1 : 恋人探し
木材はすべて世界に一つです。唯一無二です。運命の人に出会うかのように、その時にしか出会えない素材達です。5,000枚を超える素材を見極め、探していきます。

まずはお客様のご要望にそって、ベースとなる木材を探していきます。
一枚の板を半分に割ってリバーテーブルにしたり
一枚の板の左右にレジンを付けて幅を広げたり
大きい穴がある板にレジンを流し込み穴を塞いだり
凹みがある部分にレジンを流したり
片耳だけレジンを流して木の良さ、レジンの良さを感じる一枚にしたり・・・

サイズや色合い、形状のご要望をお聞きし、
アルアートの完成品 約160枚
アルアートの原板 約4,000枚
材料買い付け市場 約5,000枚
の中からあなただけの材料をお探しします。
Step2 : 最も大切で、最も時間が必要な乾燥
~アルアートオリジナル遠赤外線人工乾燥~

2016年に導入した遠赤外線人工乾燥。この設備の基本コンセプト・全体の構造から、全てアルアートオリジナルです。

木材を天然乾燥させると、早くて3年間。時には5年間以上の時間がかかります。天然乾燥は管理が難しく、カビの発生、虫、乾燥のムラが生じ、品質が高いものには仕上がりませんでした。

自社で人工乾燥機を導入することを考え、100℃以上で木片を乾燥させる機材を使ってみました。結果、変色や割れが出てしまい、とても商品にはならないことがわかりました。

木が好きすぎる長野社長は、あきらめることができません。

「高品質・低価格で、たくさんの種類の一枚板テーブルをお客様に提供したい!」

そんなある時、

「木が生存できる地球の温度(上限45℃程度)以内に保つ環境が必要」

とひらめきました。

しかし、そんな乾燥機は世の中にありません。
「オリジナルの乾燥機を作ろう!」

上限45℃の環境。。。。。

「そうだ!岩盤浴だっ!」

たまたま、廃業した岩盤浴店の情報が入り、お願いしてお店を借り、一枚板を乾燥させてみたところ、3か月ほどで含水率10%以下(製品化の目安)にすることができました。

端材を燃やしてお湯を沸かすことで乾燥室内の温度を上げる薪ボイラーお湯循環システム

「これだっ!」

アルアートが目指す乾燥機は、岩盤浴と同じ環境を再現したもの。一枚板が約300枚入る建物を立て、壁に遠赤外線パネルを隙間なく貼り付け。遠赤外線パネルの稼働や除湿に最低でも月50万円の光熱費が必要であることが試算で分かったため、建物の屋根にソーラーパネルを取り付け、なおかつそれまで廃棄していた端材を燃やしてエネルギーにしようと薪ボイラーお湯循環システムも導入することに。

2016年8月に稼働を始めたアルアート独自の一枚板乾燥システムは、こうして出来上がりました。
Step3 : 材料の切削作業
あなただけのレジンテーブル用の材料が決まったら、次はその材料の切削作業に入ります。

一枚板の加工でももちろんですが、「切削」の作業はとても大事です。流し込みの際、反ってしまっている材料や、でこぼこの材料を使うと、反っている部分にレジンが流れていってしまったりと、うまくレジンの流し込みができません。完全に平らになるまで切削作業を入念に行っていきます。
Step4 : レジンの流し込み
いよいよレジンの流し込み!

とは言え、流し込み作業の中でも3つの工程があります。

まずは材料の「目止め」。天然木いうのは常に「呼吸」をしています。その呼吸をしている部分にレジンをそのまま流し込んでしまうと、気泡が出てしまいます。そこで、この気泡が出ないようにするため「目止め」を行います。主に耳部分にたっぷりとレジンを馴染ませて固めます。

その後ようやく「流し込み」作業に入ります。レジンの良さは、クリアの透明度を楽しんだり、お好きな色にしたり、色が自由なところです。流し込み作業の際にご要望あれば、色を付けて流し込んでいきます。

流し込み最後の作業は「泡取り」です。流し込み作業で出てくる泡を取り除いて、あとは硬化を待ちます。
Step5 : 0.1㎜の精度で研磨
レジンが完全に硬化してから、研磨作業に入ります。0.1㎜単位での高精度研磨が可能なワイドベルトサンダーを使用します。研磨用のペーパーを40番・100番・180番・240番と荒いペーパーから細かいペーパーに進めていきます。0.5㎜ずつ、少しずつ削っていくことにより、磨き残しなく、キレイに研磨していきます。

ワイドベルトサンダーで磨き終えたら、人力でさらに研磨します。「オービットサンダー」を使用して素手で板を触りながら凹凸などがないか確認しながら細かい傷などを消していきます。ここの研磨で面なども触っても痛くないように面取りしていきます。
Step6 : つるつるぴかぴかの塗装
いよいよ塗装作業!

塗装は【アルアートトップコート】というレジンテーブルの製作ためだけに自社開発したレジンと相性の良いトップコートを使用し、吹き付けします。表面に膜を貼るような塗装をすると、お茶やコーヒーをこぼしてもサッとふき取ることができます。

使用する塗料もクリアのもので厚めに塗り、光沢のある仕上がりです。レジン部分にもしっかり載る塗料ですので、ガラスのような透明度で仕上がります。

塗装方法は「ガン吹き」です。ガンで吹くことによってムラなく塗れます。1回の吹き付けで厚く塗るのではなく、薄い膜を何度も吹き付けていきます。
Step7 : 最終仕上げの鏡面仕上げ研磨
完成まであと一歩!表面をぴかぴかにキレイに仕上げるための「鏡面仕上げ」。研磨とはまた違う、「磨き」の工程です。「鏡面仕上げ」とは照明の光や、自分の姿が写り込むほどのピカピカの仕上げのことを指します。

まずは、オービットサンダーで800番・1200番・1500番の順番で磨いていきます。磨いて表面を完全に平らにし、そこからコンパウンドを使ったポリッシングの工程に入っていきます。木工で800番のペーパーと言うと「細かすぎる」となりますが、塗料部分を研磨する鏡面仕上げの工程になりますと、800番のペーパーは荒いものになります。この荒いペーパーで表面の凹凸をしっかり無くしていきます。

続いて1200番・1500番と磨いていきます。

ペーパーの研磨が完了したら、次はいよいよポリッシングの工程です。車をピカピカに磨く時に行われる工程ですね。コンパウンドを塗り広げてやっていきます。ここで使用するコンパウンドもアルアートオリジナルのコンパウンドで、レジンテーブル用に調合したコンパウンドです。2種類のコンパウンドを使って時間を掛けてゆっくりと丁寧に磨いていきます。
Step8 : 完成
あなただけの世界にひとつだけのレジンテーブルの完成です。天井の照明が写り込む程の水を打ったような仕上がりの表面。